SecondSourceAI産業の「判断」を届ける夕刊ブリーフ

検証の仕組み:日報の作り方と確かめ方

このページでは二つのことを説明します。日報がどのように作られているか、そして本紙が書いたことをどう確かめられるかです。SecondSourceは、AIシステムが情報源を読み、下書きを作り、何段階ものチェックを行う仕組みで、ルールと重要な判断は人が決めています。この仕組みを信じてほしいとは言いません。出典、判定基準、訂正を公開し、誰でも確かめられるようにしています。

SecondSource(セカンドソース)という名前は、半導体業界の用語に由来します。同等の部品を供給できる第二の供給元を確保しておけば、単一の供給元に頼らずに済みます。これを情報に当てはめ、単一の情報源にも、一人の専門家の守備範囲にも頼らないという考えを名前に込めました。

二つの流れ:毎日の日報と、期日に答え合わせをする判断

毎日の日報

  1. 一次情報を読む決算資料、公式発表、規制当局への開示、論文、実務者のインタビュー記録
  2. 確認と区分出典のある事実、本紙の分析、未検証の情報を分けて示す
  3. 3言語で書く中国語・英語・日本語は同じ調査と根拠を共有し、それぞれの読者向けに書き直す
  4. 当日に公開公式サイトに全文と出典を掲載

日報はその日のうちに公開し、判断の期日を待ちません。

期日に答え合わせをする判断

  1. 判断カードにする判断の文、根拠、何が起きれば覆るか、確認予定日を書いた日に決める
  2. 公開する1枚ごとにURLを持ち、多くはGitHubの公開ミラーにも載せる
  3. 期日に確認する事前に決めた基準で判定。指定の資料がまだ出ていなければ、何を待っているかを書く
  4. 結果をカードに残す当たり・外れ・判定できなかったものをすべて残す。基準があいまいで訂正したときは日付と理由を明記

結果が出るのは、早くても確認予定日の当日です。

一つ目は毎日公開する日報、二つ目は判断カードにした先読みの判断です。日報の内容の多くは判断カードになりません。あとで答え合わせができる先読みの判断だけがカードになります。

日報に含まれる3種類の内容

  • 出典のある事実:それぞれ原資料にリンクし、原文から引用できるものだけを本文に入れます。
  • 本紙の分析:出来事をどう読むか、産業のどこに影響するかを、本紙の読みとして示します。
  • 未検証の情報:「そのほかに起きたこと(本紙は未検証)」の欄に分け、誰が伝えた情報かを明記し、事実としては扱いません。

日報の価値は、技術が製品・企業・産業にどうつながるかをより正確に理解できることにあります。一件ごとに、すぐ購買や投資などの判断につながることを前提にはしていません。

研究グラフに入れる洞察は、日報より基準が高い

日報の裏側で、事実・洞察・命題を蓄積するデータベース(研究グラフ)を維持しています。事実の基準は低く、検証でき、対象範囲内で、構造上必要なら収録します。洞察の基準は高く、独立した信頼できる情報源が二つ以上あり、かつどこかの分野の経営層が読んで判断を変えるものに限ります。情報源が一つしかないものは仮説にとどめ、確信度に上限を設けます。

この洞察の基準は、現行のルールのもとで新たに収録する洞察に適用されます。以前から収録している洞察の一部は、まだこの基準で再確認できていません。どの洞察がそれに当たるかは、現時点ではサイト上で示していません。洞察の候補については、採用・見送り・保留の判定結果を一件ずつ記録しています(事実の収録はこの判定記録の対象外です)。この判定記録は現在のところ公開していません。読者が確認できるのは、公開中の判断カードと訂正ページです。

先読みの判断の答え合わせ

期限のある判断は、書いた日に確認予定日、何を当たりとし何を外れとするか、何が覆すかを同時に決めます。確認予定日には事前の基準で判定し、結果は当たり外れにかかわらずカードに残します。

結果が遅れる理由はいくつかあります。指定した資料が期日までに公表されない、確認作業そのものが遅れた、証拠が足りず判定できない、などです。カードには確認予定日と実際の判定日を分けて書き、結果がまだないものには何を待っているかを書きます。理由が記録されていない場合も、「記録なし」とそのまま書きます。確認予定日を過ぎて結果がないことは、外れを意味しません。

判定基準があいまいだった場合(たとえば二つの条件が同じ数値で重なっていた場合)は、日付、元の書き方、理由を添えて訂正をカードに示します。元の記録は削除しません。

すでに期日を迎えた判断があります。判定済みのものは、当たりも外れもそれぞれのカードページに結果を載せ、外れたカードも消しません。確認予定日を過ぎてまだ判定していないものは、予定日と何を待っているかをカードに書いています。ここに通算成績は載せません。一枚ずつ確かめられます。

判断カードを見る →どのカードにも確認予定日と、判断を覆す条件が書いてあります。結果が出たものは、結果もカードに載っています。

公開の変更履歴で確かめられること

多くの判断カードは、GitHubの公開ミラーにも載せています。変更履歴を見れば、カードのどこがどのコミットで変わったかを誰でも確認できます。

ただし、Gitに記録される日時はコミットする側が書き込むものなので、それだけで初めて公開した日時を独立に証明できるわけではありません。最初の一群のカードは2026-08-03にミラーへまとめて登録したため、ミラー上の記録はその日からになります。

このサイトのカードとミラーのファイルは、収録の基準が違う二つのリストなので、一枚ずつ対応するわけではありません。

  • ミラーに入るのは、結果が出る前に登録され、判定基準を書かれたとおりに当てはめて答え合わせができる判断だけです。 基準が解釈に左右されるもの、そもそも判定できないもの、必要な項目が欠けているもの、書かれたとおりに判定できるかをまだ点検していないものはミラーに入りませんが、このサイトでは公開しています。一度ミラーに入った判断は外しません。結果が出たら、そのファイルの状態欄を結果と判定日に書き換えます。
  • 判断に個別のページがあるかどうかは、カード一覧に載ったことがあるか、日報からリンクされたことがあるかで決まります。 一覧は一度に一群ずつ載せます。確認予定日を過ぎたものや結果が出たものが最優先で、次に詳しい分析記事があるもの、その次に確認予定日が近いものです。一度出したページは取り下げません。そのため、ミラーにある判断の中には、まだこのサイトに個別のページがないものがあります。

SecondSourceの確かめ方

実際のカードで確かめられます。これは本紙が外した判断で、結果もカードに残してあります:

まだできていないこと

誠実さはこの仕組みが守り抜ける唯一の売りなので、欠けている部分も挙げておきます。各行の後ろの一文は「だから今、本紙の内容をどう読めばよいか」です。

  • 裏付けの規律は今のところ生成時のルールで運用しており、生成後にすべての引用を逐一確かめるプログラムはまだありません。 →引用は規律であって証明ではありません。確かめる手がかりは、その一文の原文リンクです。
  • 研究グラフの事実層には、今も情報源が一つだけの項目が多くあります。 →だからこそそれらは事実層にとどめています。
  • 公開ミラーへの反映はこのサイトより遅れることがあり、最新の結果や訂正がまだ入っていない場合があります。 →結果はこのサイトの判断カードが正本です。ミラーは判断と判定基準の版を比べるためのものです。
  • 全体の通算成績は公表していません。 →結果はカードごとに載せており、外れも当たりの隣に残しています。一枚ずつ確かめられます。
  • 特ダネは取れていません。 →SecondSource には、取材先に直接話を聞いて回る記者はいません。判断の材料は公開されている記録に限り、検証と突き合わせを経て示します。速報や独自取材が欠かせない話題では、ほかの報道もあわせて確認するのが確実です。

本紙を信じる必要はありません。裏付けは自分で確かめられます。